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かまどの神を祭る小年
   2006-02-09 11:39:21    cri

 旧暦の新年・春節になるまで、その(1)前奏曲のように、いろいろなお祭りがあります。例えば、以前もご紹介した「腊八粥」を食べたり、「腊八蒜」を作ったりする慣わしがあります。このほか、旧暦12月23日は、春節を控えて最も重要な祭りである、(2)「小年」と言われる日です。今年の「小年」は(3)新暦の1月22日で、民間ではこの日に(4)かまどに(5)かまどの神様の像が書かれた絵を飾り、美味しいものを供えたりして恭しく祭ります。なぜかまどの神がこのように敬まわれているかというと、かまどの神は天の神様の変わりに各家族と暮らし、この一族の行動を考察しているとのことです。また、12月23日に、天に還って、神様にこの一年間の家族の事情を報告するとのことです。この報告の内容の(6)よしあしで、新たな一年間でこの家族に幸福が訪れたり、罰を受けたりすることもあります。ですから、かまどの神は、人間に最も近い神様とされ、家族一人一人の幸福に関わっていると見られています。

 いかにして神様の前でいいことばかり言ってもらえるかが大事になっています。そこで、「小年」の日に、かまどの神に(7)甘い粘りのある(8)飴を食べてもらうことになりました。粘りによって、かまどの神が口が開けなくなり、甘いものを食べることで(9)言葉使いも自然と甘くなり、悪口も言えないと考えています。実際の暮らしでは、この日は皆(10)「関東飴」を食べます。この「関東飴」とは(11)麦芽飴で、(12)親指ぐらいの太さで短冊の形をしており、ベージュ色です。この飴は甘くて粘り強さが特徴となっています。今は、都市部ではあまりかまどの神の絵を見かけませんが、「関東飴」を食べる慣わしは受け継がれています。

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