「老北京一条街」は百年ほどの歴史を持つデパート・新東安市場の地下一階にあります。古い北京の町が再現されているミニテーマパークのような場所で、敷地内は北京の老舗街、文化街、軽食街などに分けられていて、特色ある店舗がたくさん並んでいます。通りには色々なオブジェも置かれていて雰囲気も清の時代にタイムスリップしたようです。例えば、西太后が座った馬車、昔の占い師や会計師などの人形が歴史ある北京を物語っています。
老舗街には北京ダックで有名な「全衆徳」や漬物専門店の「六必居」などのほか、靴や帽子、シルク、はさみ、お菓子屋、豆の専門店など数多く並んでいます。また文化街には帳簿の老舗や泥人形、刃物の老舗などがあるほか、七宝焼き、たこ、ろうけつ染、刺繍、民族衣装などを扱う店もあります。その他にも、時計や靴の修理屋、漢方医による問診、刃物磨きなどもあります。
軽食街にはサンザシ飴を売る屋台やジャージャー面の屋台、饅頭や餃子そのほかにも日本語で名前が言えない食べ物などがいっぱいあります。そのなかでも茶湯は明の時代から伝わる軽食で、当時は宮廷専用の食べ物だったが、その後だんだん民間に伝わり、清の時代になると市民も盛んに食べるようになりました。現在は、ちょっとお腹が空いた時に食べたり、運動などで疲れたときの栄養補助食となっています。ここの料理の値段は大体一品5元前後(日本円で70円ほど)です。自由市場などとは違って値段の交渉は出来ないから、メニューに書かれている値段で払えば大丈夫です。
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