インドのムンバイ警察当局は28日、「テロリストを制圧する行動は最後の段階に入った」と述べました。また、警察当局は、今回の同時多発テロの死者は143人に上り、そのうち8人が外国人だったことを明らかにしました。
インド政府は28日、今回ムンバイで発生したテロはパキスタンと関係があると指摘しましたが、パキスタン政府はすぐに否定しました。同日、パキスタンのザルダリ大統領とギラニ首相はインドのシン首相とそれぞれ電話会談を行い、テロを強く非難した上で事件の調査に全面的に協力をする考えを示しました。
今回のテロについて、国連のパン・ギムン事務総長は、「テロリズムを厳しく取り締まらなければならない」とし、「ムンバイで発生したテロ行為を無視してはならず、犯罪者は法律で裁く必要がある」と強調しました。
ブッシュ米大統領も声明を発表し、引き続きテロリストを取り締まると約束し、「危険にさらされている人たちを安全に救出するため、インドや国際社会と密接に協力しているところだ」と述べました。
また、英国のブラウン首相は「インドと協力を強化し、共にテロリズムと戦っていく」と述べると共に、すでにロンドン警察が関係者をインドに派遣し、事件の調査に協力していることを明らかにしました。(東)
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