温家宝首相は現地時間の31日、カザフスタンの首都アスタナで、同国のマシモフ首相と会談した後、コミュニケを発表しました。

　コミュニケは「両国の戦略的なパートナーシップは円滑かつ健全に発展しており、国際・地域問題での協力も大きな成果を上げた。両国はエネルギー分野での協力を強化しているほか、経済分野での協力にも取り組むことにしており、国際金融危機への対応面でも、金融の監視や管理、経験の交流、情報共有などでも協力を強化していく」としています。

　カザフスタンは、台湾やチベットなどの問題での中国政府の立場を支持すると重ねて表明したほか、中国も、カザフスタンが民族経済の発展のため払った努力を支持すると重ねて表明しました。また、双方は両国の主権と領土の完全を阻害しようとするいかなる画策や行動にも反対する方針を表明したほか、密輸や麻薬販売、越境犯罪、組織的な違法移民などの犯罪行為の取り締まりを強化することにしています。

　コミュニケは「双方は国連や上海協力機構など多角的な枠組み内での協力を強化し、国際・地域問題でも引き続き協力を強化していく」と強調しています。（朱丹陽）