中国の王岐山副首相は22日、中国南部広西チワン自治区の南寧市で、「現在、国際経済は不安定になっているが、中国経済発展の基盤は変わっていない。政府は引き続き外部からのダメージに対する対応策を取り、経済や金融・資本安定の維持に努めていく」と述べました。

　これは王岐山副首相が同日、第5回中国ーASEAN・東南アジア諸国連合ビジネス投資首脳会議で講演を行った際に述べたものです。王岐山副首相は、「中国は引き続き改革開放を進め、貿易や投資の自由化、便利化を推し進め、いかなる形の保護貿易主義にも反対する。この地区の共同発展を促していきたい」と強調しました。

　また、中国とASEANの協力体制に触れ、「強固な基礎や大きな潜在力を持っており、各分野における協力を強化して、共同で域内の経済や金融の安定化を推進していくべきだ」との考えを示しました。さらに、「中国ーASEAN自由貿易区投資協定」に関する交渉が一日も早く合意を迎えることを希望しました。（朱丹陽）