タイのソムチャイ首相は12日夜、「自らの辞職または議会下院の解散は、政治危機の解決方法ではない」とし、この混乱に関わる各方面が受け入れられる解決方法を見出すために共に努力するよう、呼びかけました。

　ソムチャイ首相はこの日の夜、タイの国営放送局でテレビ演説を行い、容易に辞職したり、国会を解散したりはしないと述べました。これについて、ソムチャイ首相は、「辞職しないことは首相の座にこだわっているという意味ではない。たとえ辞職しても、国家が直面している政治危機を解決することができないからだ」との考えを表しました。

　さらに、「国家の団結や安定のために、各方面が密接に協力しながら問題を解決する必要がある。民衆は、デマに惑わされず、自らの判断力を生かすべきだ」と求めました。（朱丹陽）