今年は中国西北部の寧夏回族自治区成立50周年に当たります。50年来、寧夏回族自治区が大きく変貌し、各民族の人々の生活レベルも著しく高まってきました。23日に開催された寧夏回族自治区の成立50周年慶祝大会で中国共産党中央政治局常務委員会の賀国強常務委員は中国共産党中央委員会と中国政府を代表し、「中国政府は寧夏回族自治区の経済と社会の発展に、より有利な条件を提供するために取り組む」と表明しました。
世界中の多民族の国家は民族問題の対応の面で異なる制度を実施しています。中国が実施する民族地域自治制度は国家の総合指導の下で各少数民族が居住する地域が自治機構を設立し、自治権を行使し、地域自治を実行するものです。
50年前、当時、中国で唯一の省レベルの自治区である寧夏回族自治区が正式に成立しました。民族自治政策が実施されて50年来、寧夏回族自治区は大きく変貌しました。23日、寧夏回族自治区成立50周年の成立慶祝大会で賀国強常務委員は次のように紹介しました。「昔、貧困で知られた寧夏は繁栄発展の目標を達成し、天地がひっくりかえるような変化が起こった」と述べました。
データによりますと、去年、寧夏ホイ族自治区の生産総額は1958年より59倍増え889億元に達したということです。
経済の発展に伴い、寧夏の町は、大きく変化しています。寧夏回族自治区の王正偉主席は、「ここ数年、インフラ建設に多くの力を入れた。これにより、寧夏の都市化が大いに進んできた」と語りました。今のところ、寧夏の都市化の比率は44%にも上っており、中国の西部地方で3位となっています。寧夏のいたるところで、道路やラジオ、テレビ、電気が利用できるようになり、市民の生活状況も大きく改善されました。
巨大な変化が起こったことについて、寧夏の市民が誇らしげに思っています。王海岩さんは、寧夏地元の出身で、ここ数年の変化について、「ここ数年、人々の生活、教育、経済などあらゆる面で大きく変化している。特に交通が便利になり、人々の生活が大きく改善されている」と語りました。
嬉しいことに、大きな経済発展をしているものの、回族の伝統的な習慣は影響されていません。寧夏では、少数民族の幹部の育成、民族教育の事業などが重視され、各民族が仲良く暮らしています。
それでは、ここ50年来、何がこんなに巨大な変化をもたらしたのでしょうか。賀国強常務委員は「50年間、寧夏では大きくの発展を遂げたことにより、以下のことが改めて証明されている。それは、発展と安定を図るためには、整った民族区域自治制度を堅持し、調和的な民族関係を強め、経済建設を中心に改革開放政策を推し進め、経済社会の調和の取れた発展を促すことが必要だ」と語りました。
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