今年は寧夏回族自治区成立50周年です。自治区の王正偉主席は20日北京で、「寧夏回族自治区設立から50年、経済や政治、文化、社会事業は全面的に発展し、民族の団結は日増しに強まった」と述べました。
寧夏回族自治区は中国西北部にあり、610万人の人口を擁し、回族はその中の三分の一を占めています。自治区には3000余りのイスラム教寺院があり、回族の人々が集って住んでいます。
20日、北京国際メディアセンターで行なわれた記者会見で、王正偉主席は「地元で、自治政策が実施されて50年、寧夏は天地を覆すように変化した。綜合的な経済力は大いに強まった」、「50年前、寧夏では、食料は国家からの供給に頼っていたが、現在、一人当たりの食糧生産量は500キロ以上で、寧夏は食料を買い入れる地域から売り出す地域になった。50年前、工業はほとんどなかったが、現在はエネルギー産業や化学工業、新素材、設備製造、農産品加工を基礎とした近代的な工業システムを確立した。一人当たりの発電量は全国一で、石炭の産出量は3位となっている」と述べました。
統計によりますと、2007年、寧夏の生産総額は約890億元近くで、1957年に比べて80倍以上増えました。
経済の成長に伴って、都市と農村には歴史的な変化が起きました。ここ数年、地元ではインフラ施設の建設が進められました。去年末までに、寧夏の鉄道の長さは780キロ余りになり、道路の長さは2万キロ以上に達しました。これについて王正偉主席は「インフラ施設の改善は都市化を促した」として、次のように述べています。
「この50年、寧夏の都市と農村は歴史的な変化を起こした。都市化率は44%に達し、中国西部地域で3位となっている。地元にはアスファルト道路が通り、ブロードバンド・インターネット、テレビ、電話が開通し、生活は大きく改善された」
王正偉主席はまた、「社会と経済の発展は回族の伝統的な生活習慣に悪い影響を与えていない。特に、中国の5つの少数民族自治区の一つとして、寧夏は少数民族出身の幹部の養成や民族教育事業の発展などを重視している。各民族の人々はここの土地で仲良く平安に生活している」と語りました。
寧夏では9月に自治区成立50周年を祝う式典を行い、半世紀にわたる発展の成果を示すことになっています。地元政府はこれを契機に、飛躍的な発展を図っています。これについて王正偉主席は「2010年までに、寧夏の生産総額は1200億元、財政収入は120億元に達する見込みで、重要なインフラ施設の建設や改革、都市化、農業の産業化などの面でも大きな進展を遂げるだろう」と述べました。(翻訳:董)
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