北野武監督は早くも10年前に「HANAーBI」でヴェネチア国際映画祭の最高賞である金獅子賞を受賞しており、今回の新作でもそのテーマの斬新さから有力候補にあがっている。「アキレスと亀」は険しい道のりを歩む一人の画家の物語で、絵を描くのが好きな北野武氏が自ら腕を振るった画作が映画の中に登場する。同作品は重苦しい雰囲気を基調としており、結末も悲惨なもので、主人公の画家は両親の自殺や友人の交通事故を経験し、「冷酷」な性格になってしまい、事故現場で血まみれになったけが人を興味津々に観察したり、水の中で息を止めて想像力をかきたてたり……最終的には妻も見切りをつけ、娘も家出をし、自ら自宅を燃やしてしまう。「人民網日本語版」により
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