中国では都市化が急速に進行していることに伴い、自然・文化資源や生態環境の保全や、人口移動それに都市管理など多くの問題に直面しています。中国住宅・都市農村建設省の高官は19日北京で記者会見し、中国の都市化の現状を紹介しました。
都市化は人類の経済社会発展における必然の進化過程です。発展途上国の中国では現在、都市化が急速に進行しており、都市化水準は80年代初めには20パーセントでしたが、去年末には44.9パーセントにまでなり、都市部人口も5億9400万人に達しました。しかし、都市化が急速に進行するに伴い、自然資源や人文資源、生態環境の保護は大きな壁に直面しています。これを受けて、中国住宅・都市農村建設省都市計画局の張勤副局長は「都市計画においては、中国政府が法律に基づき自然資源や人文資源それに生態環境などの保護活動を着実に進めている」とした上で「科学発展観の提唱に伴い、われわれは生態環境保護の立法の面で大きな進展を遂げた。そのうち、『土地法』や『環境保護法』それに今年1月1日から実施している『都市計画法』は人文資源と生態環境に対する保護活動を非常に重要な任務としている」と述べました。
張勤副局長はまた「2002年から中国政府は相次いで4つの管理政策を発表した。都市緑地は緑の線、都市水圏は青の線、人文旧跡は紫の線、都市インフラ施設は黄色の線でそれぞれ示されている」と紹介しました。
現在、中国では都市部と農村部の間の人口移動がかつてない規模で進行し、出稼ぎ労働者・農民工を中心とする農村からの人口移動者数は1億5000万人に達しています。中国住宅・都市農村建設省責任者・李兵弟主任は「これほど多くの農民工人口が都市生活に溶け込むためには、単に彼らの住宅問題を解決するだけでなく、総合的な対応体制を確立する必要がある」とした上で「これほど多くの農村労働者が都市に出稼ぎに行き、中国の都市化のために大きな貢献をした。農民工は尊重尊重され,、サポートすべき社会層である。より健全な社会制度を確立し、都市部の労働者と等しい就業環境を彼らに提供する必要がある」と述べました。
また、中国住宅・都市農村建設省建設局の陳蓁蓁副局長は中国各地で進むデジタル化都市管理の状況を紹介しました。
「このデジタル化都市管理方法は近代化の情報技術と都市管理を一体化させ、都市管理の理念と方法の革新を実現し、収集された管理上の問題がすべてフィードバックされ解決できるものだ」としたうえで
「現在、このデジタル化都市管理方法は全国の655都市のうち50あまりの都市でテストされ、社会各界の好評を博した。3年のテスト期間を経て、全国範囲で普及することになる」と述べました。
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