今朝7時前、北京の西側にある五輪バスケットボール館の手前。
「天安門広場の人ごみよりも多いですよ。今、中に入れません。」
電話をしている女性はバスケットボールの会場となる五カ(木偏に果)松へ入場券を買いに来た北京市民の張さんです。彼女は切符売り場から50メートル離れた所で足止めされています。先には、数千人が溢れています。
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スペインから来たロールさん、「朝4時に来たが、遅れてしまった。五輪入場券ならば何でもいい」 |
北京五輪組織委員会は22日、入場券82万枚を最終販売分として25日から北京などの競技会場窓口で一般販売すると発表しました。1回につき1人の2枚まで購入できます。北京市内で行われる競技のチケットは25万枚です。
販売の開始時間は25日の朝9時ですが、山東から来た男性の李さんは24日の午後6時ぐらいにここに来たもので、もう12時間以上待っていました。
「五輪の入場券であれば、どの試合でもいい」。
人ごみの中には、西洋人の姿も見ました。スペインから来たロールさんは今朝4時ぐらいに来ました。
「遅れてしまいました。スペインの試合を見たかったんですが、もし買えなければ、ほかの試合でもいいです」
9時30分ごろ、入場券の販売がやっと始まりました。北京の畢征さんは八番目の窓口で一番最初に入場券を手に入れた人です。
「大変な人ごみで、興奮して小競り合いとなった人もいましたが、疲れきった女性を休ませる人や行列を守ってくれる警察たち、本当に感動しました。中国とアメリカの対戦の入場券をやっと買えました。今最もやりたいことは家に帰ってシャワーを浴びることです」(取材、文:姜平)
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