北京五輪まで残り2ヶ月余りのときに発生した四川大地震は、多くの四川出身の五輪出場選手にも大きな動揺を与えました。そのうち四川出身の選手が3人いるシンクロナイズドスイミング中国代表のヘッドコーチの井村雅代さんは、阪神大震災での自らの体験を語りました。
SOHUスポーツと華奥星空が伝えました。
シンクロ中国代表では蒋文文、蒋ティンティン、王娜の三人が四川出身の選手です。地震が起きた翌日、幸い、三人とも四川にいる家族たちの無事を確認できました。ただ、この三人が、平静を取り戻して、再び練習に励めるようになったのは、13年前、マグニチュード7.4の阪神大震災を経験した井村コーチからの励ましがあったからでした。
5月14日、国家体育総局の主催した義捐金募金活動の現場にかけつたけ井村雅代ヘッドコーチに、記者は取材しました。
「体験したことのない人間は、地震の大変さは想像できないと思う。」
地震国の日本に生まれ育ち、阪神大震災の体験者でもある井村ヘッドコーチは、「文文、ティンティンと王娜選手の気持ちは良く分かる。三人の選手に、今は故郷に戻れないが、せめて皆の意気込みを故郷の方たちに届けてほしい。今、沈んだ気分に浸っている四川の方たちに、希望と自信をもたらしてほしいと語りかけた」と話しました。
そして、「選手たちは、練習をやめて、被災地に赴いて、けがした方たちの救助に携わるわけにはいかない。しかし、おのおのが今のポジションで一生懸命に頑張ることこそ、四川の皆さんに何よりも力強い応援になるはず」と激励の言葉をかけたということです。
井村コーチは、三人の選手に一層の頑張りを期待しているとも語りました。
「皆は前から良く頑張っているが、今回のことで以前よりもっと努力するに違いないと思う。四川の人々はまだ悲しみの中にあるが、ぜひ故郷の人たちに希望と自信をもたらすよう頑張ってもらいたい」。
そして、「四川の皆さんに一番伝えたいのは、絶対にあきらめずに、気を緩めずに、早く立ち直るよう日々頑張ってほしいということ。皆さんは決して一人ぼっちではない。今、国中の人が応援していることを決して忘れないでほしい」、と被災地の皆さんに励ましの言葉を送りました。(翻訳、整理:Yan)
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