中国南西部の四川省で12日午後、マグニチュード7.8の大地震が発生し、中国政府は全力で国と国民全体を結集し、被災地の救援と復旧活動を展開しています。
国連人道問題調整事務所(OCHA)のエリサベス・バース報道官は、千人以上の生徒が生き埋めになっていることを聞き、涙をこらえながら、「中国政府は出来る限りの力を尽くして、被災者に救援物資や生活必需品を配布している。救出・救援作業の拡大に伴い、救助される人も多くなるに違いない」と述べました。
国連国際防災戦略事務局(UN/ISDR)のサルバノ・ブリセノ事務局長は、「中国政府の地震への対応は非常に早く、地震発生後の4時間以内に、救援隊は被災地に到着した。中国政府の対応は素晴らしく、印象深かった」と語りました。
世界保健機関(WHO)のファデラ・シャイーブ報道官は、「中国は大国で、災害救援の経験が豊富で、関連分野の専門家も多く居る。中国は災害復旧を十分に進める能力をもっている」と述べました。
中国への支援について国連人道問題調整事務所(OCHA)のバース報道官は、「中国のメディアは被災地で化学工場2カ所が損壊したと報道した。われわれは環境保護分野の専門家チームを派遣するつもりだ」と述べました。
地震予知について国連国際防災戦略事務局(UN/ISDR)のブリセノ事務局長は、「地震予知は非常に困難なことである。地震は一般的に突発性が高く、中国など地震予知で先進的なシステムを確立している国でも、地震前の数分間でなければ地震の発生を確定できない。これは何の役も立たない」と語りました。
地震災害の防止と対策について、ブリセノ事務局長は、「地震による被害を食い止めるため、中国政府は大きな努力を払っている。1976年の唐山大地震の後、都市の再建に当たって建築の耐震性を重視した。中国は唐山市の再建での経験を生かすべきだ」と述べました。
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