中国南西部四川省のブン川県(北緯31度、東経103.4度)で12日午後2時28分に、マグニチュード7.8の強い地震が発生し、現地は大きな被害を受けました。
これを受け、国連をはじめ、各国際機関や世界の国々は中国に対し、被災地への支援の意向を表しました。
潘基文(パン・ギムン)事務総長は中国の楊潔チ外相に電話で「国連を代表して中国政府と国民に深い同情と慰問の意を表す。政府と指導者の導きで被災地住民が困難を乗り越えて震災復旧を実現することを確信している」と述べました。
日本の福田康夫首相も胡錦涛国家主席と温家宝首相にメッセージを送りました。
福田首相は「四川省大地震発生に同情と慰問の意を表し、出来る限りの支援を行う」と表明しました。
アメリカのブッシュ大統領は声明を発表し、「亡くなった方に哀悼の意、遺族と負傷者に慰問の意を表す。震災復旧のため、いかなる形の支援をも行う」と述べました。
ロシアのメドベージェフ大統領は胡錦涛国家主席にメッセージを送り、「四川大地震で、人的、物的に大きな損害が発生した。必要ならば、ロシアは被災地に援助を提供する」としました。
EUの欧州委員会は「欧州委員会人道支援局は被災地の情勢を監視している」と発表し、開発・人道援助担当のルイ・ミッシェル委員は「支援を随時行っていく」と述べました。
国際オリンピック委員会のロゲ会長は「震災への対応でIOCは中国の国民を支持する」と強調しました。
メキシコ外務省は「四川大地震に深い慰問の意を表したい。メキシコ政府は震災復旧に支援を提供する意向がある」と発表しました。
メキシコのカルデロン大統領は「中国政府の導きで震災復旧が早急に実現できることを確信している」と述べました。
イラン外務省は「イラン政府と国民は中国政府と震災で亡くなった方の遺族に深い慰問と同情の意を表し、突発的な災害で被害を受けた中国国民が早く困難を乗り越えて災害復旧を実現するよう願っている」としました。
また、フランスのサルコジ大統領、パキスタンのムシャラフ大統領とギラニ首相、ドイツのメルケル首相、スロベニアのヤンシャ首相、ポーランドのカチンスキ大統領、セルビアのタディッチ大統領、クウェートのサバーハ首長も胡錦涛国家主席にお見舞いのメッセージを送り、支援の意向を表しました。
このほか、イスラエル、トルコ、シンガポール、コロンビア、アルゼンチンなどの国も見舞いの意を表しました。
四川省のブン川県で起きたマグニチュード7.8の強い地震で、13日朝7時時点までに、死者がおよそ1万人に上っています。
アメリカ地質調査所(USGS)は「震源が浅く、人口密集地に近いため、大きな被害が出た」としています。(ジョウ)
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