小説「赤い人形」で有名なチベット作家・アライ氏はこのほど四川省成都でインタビューを受け、「思想の自由は最も美しい人間の天国だ。今のチベット族はこれまでにない思想の自由を楽しんでいる」と話しました。
50歳近いアライ氏の故郷は、四川省の西北部にある20世帯しかないチベット人家庭が集まる小さな村です。アライ氏は、「中国のチベット族居住区における政治、経済、社会と文化の激しい変化をみんな目にしている。チベット族居住区でこの50年間、最も大きな変化は思想の自由と階級制度の撤廃である」と語りました。
アライ氏は、スイスのチューリッヒで開かれた講演会で、海外に滞在しているチベット族の女性から、「あなたは小説の中で、貴族が多くの人を殺したと書いたが、昔のチベットはそうではない。昔の貴族は人を殺したことはない」と言われたことがあります。これに対して、アライ氏は、「我々は二つのチベットに暮らしている。私のチベットは本に書いた。あれが本当のチベットだ。ダライラマと彼らがだました人たちは、嘘のチベットに暮らしている」と答えたということです。(翻訳:KH)
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