世界的な食糧不足を背景として、中国では「海外農場」を作ろうという声が日増しに高まっている。農業部の関係者によると、国内企業には、戦略性が高く国内で不足気味の農業資源を海外で開発し、国内における資源量と需給とのアンバランスを補おうとする動きがある。ベネズエラの油田やオーストラリアのタングステン鉱山への投資に続き、南米やロシアの農場が中国企業の新たな人気投資先になる可能性もある。「北京晨報」が伝えた。
新天国際経済技術合作集団は現在、農業投資を独立国家共同体(CIS)に拡大し、これまでにキューバとの合弁水稲農場プロジェクトやメキシコでの農業開発プロジェクトから大きな利益を得ている。同集団規律委員会の張洗塵書記によると、農業企業が海外進出し、現地の土地を借りて食糧を生産する、さらには土地を買い上げて食糧を生産するのが、中国の食の安全を強化する上で効果的な方法だという。
こうした見方は農業部の方針とぴったり一致する。このほど行われた中国企業の海外投資をめぐる第2回シンポジウムでは、ある農業部関係者が「政府部門は現在、関連の奨励政策を検討中で、これまで試験的な色合いが強かった農業の海外進出戦略の意義がますます高まっている」と発言している。(編集KS)
「人民網日本語版」
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