中国の習近平国家副主席は27日北京で、フランスのサルコジ大統領の外交顧問、ジャンダビッド・レビット氏と会見しました。
習近平副主席は会見の中で、「中国とフランスが国交を樹立してから44年間、安定した国交関係を保っている。特にこの十数年間、両国の関係が急速に発展しており、両国は指導者の交代にも関わらず心血を注いできた。今の両国の国交関係を倍以上大切にし、維持する必要がある。このほど、フランス国内では中国人を不愉快にさせることが起こった。これは中国の国民の感情を傷つけたどころか、中国の国民の心に残るフランスのイメージを損なってしまった。中国とフランスの関係がこうなってほしくない」と話しました。
習近平副主席はまた、「中国とフランスの全面的な戦略パートナー関係を強化、発展することは両国の根本的な利益に合致し、世界の平和、安定と発展にもプラスとなる。中国は、フランスは中国との国交関係が直面している問題を高度に重要視することを願っている。フランスが大局から実際な行動を講じて、中国と共に努力して両国の関係を健康かつ安定した方向に向けて推し進めてほしい」と強調しました。
これに対して、ジャンダビッド・レビット氏は、「フランス政府とサルコジ大統領は中国との全面的な戦略パートナー関係の改善と強化を重視しており、それにすべての努力を尽くしたい」とした上で、「フランスは一つの中国の政策をはっきりと堅持し、チベット、台湾が中国の領土から不可分の一部であることを認める。フランスは北京オリンピックの成功を祈る」と話しました。(翻訳:KH)
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