北京市環保局の杜少中副局長は10日、国内外のメディアに対し、北京市は五輪開幕までに、2万台以上もの都市バスのほとんどが、欧州基準であるユーロ3、あるいはそれ以上の排気ガス規制の基準に達することを述べた。「中国新聞網」が伝えた。
杜少中副局長は10日、取材に対し、次のように述べている。
「自動車汚染は世界の大都市における共通した問題である。北京はここ10年において、排気ガス規制のための基準値を高め、旧型車の早めの買い替えや廃棄処分、ガソリン基準の向上などの措置をとり、自動車の都市環境への汚染を抑制してきた。特に今年1月1日から、北京市において販売されるガソリンはすべて国家4号基準のディーゼル・ガソリンとなった。また、3月1日から、国家自動車第4段階排気基準が実施されており、北京の自動車排気汚染の総量は15ー20%減少することになる」
杜少中副局長は、使用率が高く、その多くが市内を走行する市バスおよびタクシーを例に取り、次のように述べている。「北京は計2万200台以上もの市バスを有し、その数は、世界の都市で最多である。昨年末までに、都市バスの93%が、ユーロ3あるいはそれ以上の基準をクリアした。五輪開幕までに、特別な用途に使う極めて数の少ないバスを除いて、ほとんどの都市バスはユーロ3以上の基準をクリアする。また、天然ガスを燃料とするバスも、4千台以上投入されており、その数もまた、世界最多である」
杜少中副局長によると、五輪開幕までには、北京のタクシーは100%近くが、ユーロ3あるいはそれ以上の基準をクリアする見込み。
杜少中副局長は、「すでに投入済みのものと、これから投入していくものを合わせれば、五輪の大気質に関して事前承諾した3つの項目をクリアすることができるはずであり、五輪競技に良好な大気質を提供することができるだろう」と述べている。(編集WM)
「人民網日本語版」より
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