中国の温家宝首相は10日北京で、オーストラリアのケビン・ラッド首相と会談し、「中国は相互尊重、平等互恵を踏まえて、オーストラリアと共に両国関係を新たな段階に推し進めていく」と述べました。
温家宝首相は両国の自由貿易協定の交渉を積極的かつ実務的に推進し、一日も早く合意することを提案し、「両国はエネルギーや資源分野における互恵共栄、長期的で安定した協力関係を発展させていくべきである。また、気候変動問題で緊密な協力を行い、文化教育、科学技術での交流を強化すると共に、国連やアジア太平洋地域機構ので協調それに重大な国際問題と地域問題での意思疎通を深めて行くべきだ」と述べました。
これに対し、ケビン・ラッド首相は、「オーストラリアはエネルギーや資源、製造業分野で中国にとって長期的で、信頼できる協力相手になりたい。また、金融サービスや電気通信業における協力をスタートさせ、気候変動問題についての検討や技術協力も行うつもりだ」と述べました。
このほか、温家宝首相は台湾問題における中国政府の原則的な立場を明らかにし、チベット自治区の経済発展、人権、文化保護事業の状況について説明しました。
また、ケビン・ラッド首相は、「オーストラリア政府は『一つの中国政策』を堅持する。北京オリンピックのボイコットに反対し、北京オリンピック開催が成功するよう希望する」と表明しました。(翻訳:董)
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