中国チベット自治区の中心地ラサで、このほど、深刻な暴力事件が発生しましたが、この事件に対して、中国の人々は大きな関心を示すと共に、政府が不法犯罪を取り締まり、社会秩序を回復させるために講じた措置を支持し、犯罪を法に依って処罰するよう求めています。
ラサでは14日、ごく少数の人による暴力事件が発生した後、地元政府は直ちに警察を配備して、秩序の回復や、消火、閉じこめられた住民の救援活動に取り組んだりしました。15日、チベットの公安部門は通達を出し、この事件に加担した不法分子に対して犯罪活動を停止し、自首するよう呼びかけました。21日夜までに、ラサ市公安局には200人あまりが出頭しました。
北京で仕事をしているチベット族の青年、ガポイ・ガンチンポンツォさんは記者に対して、「大多数のチベット族の人々は、静かな生活を望んでいる。暴力事件に参加したものはチベット族同胞の恥だ」と語りました。銀行員の範晶晶さんは、少数の不法分子が実施した暴行に憤りを示し、「政府の措置は必要なものであり、社会の安定を維持することは政府の責務だ」と述べました。
チベット自治区政府の統計によりますと、チベットで発生した暴力事件で、18人の罪のない人が死亡し、焼かれた住宅は120軒、強奪された店は908軒に達しました。そのほか、7つの学校と5つの病院も被害を受け、直接的な経済損失はおよそ2億5000万元に達したということです。(翻訳:周莉)
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