中国の最高国家権力機関である全国人民代表大会の年次総会は5日午前北京で開幕しました。これは、第11期全国人民代表大会が行った初めての会議です。席上、温家宝首相が、まもなく任期終了を迎える今期政府を代表して、3000人近くの全国各地からきた人民代表を前に政府活動報告を行い、そのなかで、今年の経済成長の目標を8%前後に定めることを提案しました。
今日の会議には、胡錦涛国家主席のほか呉邦国、賈慶林、李長春、習近平、李克強、賀国強、周永康などの共産党と国家の指導者が参加しました。会議は全国人民代表大会常務委員会の呉邦国委員長が主宰しました。
温家宝首相はこの政府活動報告で、「今期政府の5年間の任期内に、中国の国内総生産は10.6%増えた。去年末現在、中国の国内総生産と輸出入総額は世界でぞれぞれ第4位と第3位になった」とした上で、中国は今年、安定した財政政策と厳格な通貨政策を実施し、自主的な平和外交政策を堅持していくことを提案しました。
伝えられるところによりますと、13日間半にわたる会議の開催期間中、人民代表らは、この政府活動報告のほか、計画、予算報告、それに全国人民代表大会、最高人民法院と最高人民検察院の活動報告、及び国務院メカニズムの改革の方案について審議を行います。
全国人民代表大会の毎期の任期は5年で、今回は、改選実施の会議となります。その議事日程には、全国人民代表大会常務委員会の新しい委員長と副委員長、それに国家の主席と副主席、中央軍事委員会の主席、最高人民法院の院長、最高人民検察院の検察長、国務院の首相、副首相と国務委員、及び各関係部門の責任者など新しい政府の主なメンバーの人選を決めることが含まれています。
(翻訳:洋)
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