中国初の月探査衛星「嫦娥一号」は、20日の夜10時までに1204周の月周回を行い、21日の午後10時ごろ初めて月食を経験する。
月食は、太陽、地球、月が一直線に並び、月が地球の影に隠れてしまうため、「嫦娥一号」は227分の間ずっと低温で、エネルギー供給のすべてを電池に頼るほかなく、地上コントロールセンターとの連絡も取れなくなる。「嫦娥一号」の設計士である葉培建氏は、月食を順調に乗り越えるために、4つの対策を取っていると話す。
一、 衛星を作る際に月食時の状況を想定して、すべての設備の性能をテストした。最も長い実験は6時間にも及んだ。
二、 1月27日に「嫦娥一号」の飛行軌道を2キロ引き上げて調整し、衛星の影に隠れる時間を4時間から2時間25分にまで縮めた。
三、 「嫦娥一号」が影に入る前にできるだけ太陽の光で充電し、衛星本体の温度を最大限に引き上げるよう調整した。
四、 搭載設備をできるかぎり閉じ、エネルギーを節約する。
「チャイナネット」より
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