国連の安全保障理事会は17日、コソボ自治州のセルビアからの独立をめぐって非公開の緊急協議を開きましたが、パン・ギムン事務総長は協議の後、声明を発表し、関係各国に対して「これまでの約束を守り、コソボの平和や安定を脅かすような言動を控えるよう」呼びかけました。
声明では、国連安保理から指示が出されるまで、国連コソボ暫定統治機構(UNMIK)が安保理の1244号決議に基づき、事態の進展に合わせて任務を実施していくことを強調しました。
これに対し、ベルギーなど7カ国の国連駐在代表は共同声明を発表し、「安保理がコソボ問題について合意に達しなかったのは遺憾だ」とした上で、「独立宣言によって、コソボの最終地位の確定に向けた交渉プロセスは終結したことを意味する」と指摘しました。(翻訳:鵬)
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