アルバニア系住民の利益を代表するコソボ自治政府のサチ首相は16日、コソボ自治州の州都プリシュティナで行われた記者会見で、17日にセルビアから一方的な独立を宣言する方針を明らかにしました。
サチ首相はこの日の夜、コソボのテレビ番組に出演した際、「17日朝、セイディウ大統領や議長らと独立の日時について話し合う」とし、「コソボ独立後、直ちに国防省と外務省を設立する」と述べました。
EUの外交問題を担当する関係者によれば、EUは15日夜に、文官による派遣団の現地派遣の手続きを終え、来週から警察官、司法関係の専門家ら約1800人からなる派遣団をコソボ自治州に派遣することになっているとのことです。
キプロス、ギリシャ、ルーマニア、スロバキア、ブルガリアとスペインなど一部のEU加盟国はコソボ自治州の一方的な独立に反対しています。セルビアとロシアは、コソボ自治州の独立、それにEUによる派遣団の派遣に断固として反対し、「これはセルビアの領土と主権への侵害で、国連の決議案と国際法に違反する行為だ」と非難しました。
セルビアのディエリッチ副首相は16日、政府を代表して、EU輪番議長国であるスロヴェニアのセルビア駐在大使に抗議書を手渡し、EUの派遣団派遣に強く反対する意向を示しました。(翻訳:KH)
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