チャドの首都ヌジャメナで、反政府勢力が政府軍と戦闘を展開していることを受けて、アフリカ連合(AU)の議長に新たに選ばれたタンザニアのキクウェテ大統領は2日、アディスアベバで、チャドの反政府勢力が政権を奪い取ったとしても、アフリカ連合は認めないと表明し、また、フランス外務省も、チャド反政府勢力の暴力活動を非難する声明を出しました。
エチオピアの首都アディスアベバで開かれていた第10回アフリカ連合総会が2日、閉幕し、議長に新たに選出されたタンザニアのキクウェテ大統領は、総会の後の記者会見で、「チャドの反政府勢力が政権を奪い取った場合は、その国に民主政治が回復するまでチャドをアフリカ連合から排除する」と述べました。また、チャド反政府勢力と政府軍の衝突の調停に、コンゴ共和国のサスヌゲソ大統領とリビアの指導者カダフィ大佐を仲介役に指名したと発表しました。
フランス外務省は同じ日、チャド反政府勢力の暴力活動を非難する声明を発表しました。関係各方面に対し、情勢の安定のために政治対話を行うよう呼びかけ、また、アフリカ連合と国連などに速やかな対応措置を求めました。(翻訳:鵬)
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