イラン原子力機関の議長を兼ねているアガザデ副大統領は13日テヘランで、「イランとしては、エルバラダイ事務局長が3月にIAEA理事会にイランの核開発に関する報告書を提出する前に、イランの核開発に関わる疑惑を解明しようとしている」と述べました。
イラン政府は「自国の核開発が平和的な目的である」と強調している一方、西側諸国はイランが核兵器を開発していると非難し、イランに核開発計画の公開を求めています。
エルバラダイ事務局長は11日から2日間、イランを訪問しました。これは、2006年4月以来のイラン訪問となります。IAEAは、イランが次世代のウラン濃縮遠心分離機の開発を続けていることを掴んでおり、エルバラダイ事務局長は、イランが核開発においてIAEAとの協力を強め、さらなる透明化を求めています。
去年8月に、イランは2007年末までにすべての開発計画を明らかにすると認めました。アメリカは、「イランはまだ核兵器の開発を行っていないが、核兵器に用いる材料の開発を進めている。しかも、今のイランは、核兵器開発を簡単に再開する能力を持っている」と強調しています。アメリカはまた、国連安全保障理事会を通じてイランに対して新たな制裁を加えるという態度を重ねて表明しています。(翻訳:KH)
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