中国商務省の陳徳銘次官は、12日、第三回中米戦略経済対話の期間中開かれた記者会見で、「人民元の急速な値上がりが、中国経済に大きな影響を及ぼすなら、世界にとっても好ましくない」と指摘しました。
陳徳銘次官はその中で、「中国商務省は人民元の切り上げに反対するのではなく、値上がりが速すぎることに反対する。速すぎるというのは、中国の国情に合わず、許容能力の限度を超える場合を指している。世界には、人民の値上がりが速ければ速いほうがいいと期待する人がいるが、これは無責任な態度だ」と述べた上で、「中米間の貿易黒字を減らすことを、人民元レートに希望を託すなら、これは間違いだ。2005年7月から、人民元が変動相場制に移行してから、対ドル人民元レートは11.9%上昇したが、中米間の貿易黒字は減少しなかった」と述べました。(翻訳:周莉)
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