EU、アメリカとロシアのコソボ問題交渉特使は7日、国連のパン・ギムン事務総長に提出した報告で、「コソボの最終的な地位に関する交渉は成果を遂げられなかった」と述べました。
報告は、「セルビアとコソボが主権にかかわる基本的問題についていずれも元の立場を放棄しようとせず、120日間に渡る交渉はコソボの最終的な地位について合意できなかった」としています。この報告は9日夜安保理に回され、コソボ問題に関する安保理の討議は早くても今月19日行われることになっています。
アメリカのライス国務長官はこの日、「コソボの最終的な地位をめぐる交渉は、ほぼその歴史的使命を果たしたと言える。関係各方面は次の段階の活動に移るべきだ」と指摘しました。
同じくこの日ブリュッセルで開かれたNATO・北大西洋条約機構外相会議は、コソボの安全と安定に引き続き寄与していくとのNATOの立場を改めて強調するとともに、コソボ駐在部隊の現有体制を維持し、将来発生する可能性がある衝突に対応する方針を示しました。(翻訳:周莉)
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