事件の詳しい経過は次の通り。大連化建は2000年2月、8ーヒドロキシキノリンを含む化工品80バレルをマレーシア航空機で北京からインド・マドラスに空輸し、その際同貨物を「固体粉末」と申告した。同貨物を搭載して同年3月15日に北京を出発したマレーシア航空MH085便は、同日のうちにマレーシアのクアラルンプール国際空港に到着。作業員が貨物積み卸しのため貨物室に入ったところ、液体が大量に漏れているのを発見し、これがさきの化工品だったことが判明した。5人の作業員が有害な気体を吸い込んで意識不明となり、応急手当で危険な状態を脱した。マレーシア航空の弁護士によると、機体全体が使用不可能となり、エンジン2台だけがかろうじて再生可能だったという。(編集KS)「人民網日本語版」より