アメリカのライス国務長官は12日、モスクワで、「アメリカとロシアがこの日行なったミサイル防衛システム問題についての会談では、合意に達しなかった」と述べました。
ロシアとアメリカ両国の外相と国防相はこの日、モスクワで、ミサイル防衛システム問題について会談を行ないました。ライス国務長官は会談後の記者会見で、「双方は合意できなかったが、会談のメカニズムは効果的で、双方にとって有益である」と述べました。
またアメリカのゲーツ国防長官は、「アメリカが東ヨーロッパにミサイル防衛システムを配備する計画はロシアに対するものではなく、ロシアの戦略抑止力に影響することはない。ポーランドとチェコに配備するミサイル防衛施設がロシアに対して脅威にはならないことを理解してもらうため、アメリカはロシアとの間で共同措置をとるつもりだ」と述べました。
これに対し、ロシアのラブロフ外相は記者会見で、「ロシアとアメリカの間には依然として、ミサイルの拡散による脅威をどう評価するかで食い違いがある。またアメリカのミサイル防衛システムの配備についても食い違いがある。これらの食い違いについて両国の専門家が今後具体的に討議していくことになる」と述べました。(翻訳:玉華)
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