ロシアのラブロフ外相は6日、「アメリカが東ヨーロッパとコーカサス地域にミサイル防御システムを配置する計画を立てているが、この問題について、両国は近いうちに話し合いを行う予定だ」と明らかにしました。同じ日、アメリカのバーンズロシア駐在大使は、「アメリカはロシア政府とこの問題について協力していきたい」との態度を表明しました。
ラブロフ外相はモスクワで、「ロシアは、アメリカがロシアの国境付近にミサイル防御システムを配置する計画についてアメリカ側の回答を求めている。ロシアは、アメリカによるミサイル防御基地の配置に関する最新動向に重大な注意を払っていく」と述べた上で、「ロシアとしては、戦略システムの安定を維持することは各国共通の利益に関わっているので、少数の国によって決められるべきことではないものだと認識しており、ほかの関連国家にも注意を呼びかけたい」と強調しました。
一方、アメリカのバーンズロシア駐在大使は同じ日ロシアのチオミン市で、「アメリカは東ヨーロッパ地域にミサイル防御しすてむの配置を計画中だが、その規模は非常に限られており、ロシアへの脅威にもならないし、ロシアを標的にしたものでもない。しかし、アメリカは、ロシア側が示した関心を非常に重視している」と述べた上で、「双方は誤解を避けるため、このことについて真剣に協議する必要がある」との態度を示しました。(翻訳:姜平)
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