中国青海省の責任者はこのほど、中国最大の移民プロジェクト、「三江源移民プロジェクト」が実施されて2年来、順調に進んでいることを発表しました。また、今年末までに、6万人余りのチベット族牧畜民が生態が悪化している地域から都市部に移民するとしています。この人数は、移民計画総人数の3分の2近くを占めることになります。
ここ数十年間、自然的また人為的な原因で、三江源地域の生態環境はひどく破壊されています。天然の草原は消滅の一途をたどり、水土流失の面積も拡大しています。
現在実施している「三江源生態保護と建設プロジェクト」は、草原や森林の保護、ネズミによる被害の防止など20項目余りに及んでいます。また、移民プロジェクトでは、2010年までに、黄河、長江、ラン滄江の源地域に居住する牧畜民10万人を都市部に移民させる計画です。
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