オーストラリア連邦移民省のウェーンスルイ大臣によると、2005-2006年度において、オーストラリアは13.1万人の移民を受け入れ、ニュー・サウスウェールズ州が受け入れた移民の数は4.5万人に達し、そのうち、中国からの移民が最も多く、5296人に達した。
同大臣によると、歴史上、ニュー・サウスウェールズ州は数多くの移民をひきつけてきたが、その主な理由としては、シドニーは就職のチャンスがより多いところとなっており、市街区には移民のためのコミュニティーサービス施設がよく整っていることである。本年度、ニュー・サウスウェールズ州が受け入れた新移民の数はオーストラリアの移民総数の1/3を占めるものとなったが、十年前の45%より低下している。その原因は、クイーンズランド州や西オーストラリア州、南オーストラリア州の経済の発展が目ざましく、数多くの新移民をひきつけることになるとともに、シドニーの生活費が高騰していることがそれである。
新移民の流入がシドニーやメルボルンなどの中心的都市にもたらすプレッシャーを解消するため、オーストラリア移民局は辺鄙な地域においてもサービスセンターを設置しており、新移民のために便宜を提供している。この政策は徐々に効果を示しており、昨年、オーストラリアの新規増加移民数の最大多数は、これまでの移民目的地のニュー・サウスウェールズ州やヴィクトリア州ではなく、南オーストラリア州とオーストラリア首都特別地域(キャンベラ)へと変わりつつある。
「チャイナネット」より
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