オーストリアのウィーンで開催中のIAEA・国際原子力機関の第51回年次総会が主催した2007年「科学フォーラム」は20日、「今後25年内に、世界の核エネルギーの平和利用は厳しいチャレンジに直面する」と強調した報告を総会に提出しました。
この報告は、「今後25年、世界のエネルギーの需要は50%以上増加し、そのうち、発展途上国の需要が3分の2を占める。また、核技術に対するニーズは増えるものの、資金や人材、それにインフラ不足などは核技術の発展途上国における普及や利用を妨げるだろう」と指摘しています。
この報告でまた、核技術における協力を推進し、保障と監視の体制を強化すると同時に、核エネルギーの平和利用と敏感な核技術の拡散防止などでより大きな役割を果たすようIAEAに呼びかけました。(翻訳:鵬)
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