中国と日本は、人民元と日本円との通貨スワップ協定を更新することで合意し、中国人民銀行の周小川総裁と日本銀行の福井俊彦総裁が20日、その合意文書に調印しました。
中国と日本の通貨スワップ協定は、両国の中央銀行が2002年の3月28日に、チェンマイ・イニシアティブ(CMI)に基づいて締結したものです。この協定は、東アジア地域の金融協力の強化や金融市場の安定の確保、それに東アジアの経済発展の促進に重要な役割を果たしました。今回の協定更新は、相互信頼を強め、この地域の金融危機の防止における協力を深める中日双方の意欲を表しています。
周小川総裁と福井俊彦総裁はその後、両国の経済情勢や世界の金融問題などについて意見を交わしました。
なお、チェンマイ・イニシアティブとは、1997年のアジア通貨危機のような困難な事態を防止するために、2000年にタイのチェンマイで開催されたASEAN+3(日中韓)財務担当閣僚会議において合意されたものです。(翻訳:鵬)
|