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ブッシュ大統領とブラウン首相、米英の特別関係を強調
   2007-07-31 16:37:27    cri
 アメリカのブッシュ大統領とイギリスの新首相・ブラウン首相が30日、アメリカ大統領の別荘キャンプ・デービッドで首脳会談を行いました。これはブラウン氏の就任後初めてのアメリカ訪問です。会談を通じ、アメリカとイギリスは両国間の緊密な関係を維持することを確認しました。

 まず、両国関係において双方はいずれも米英関係の重要性を強調しました。その際、ブッシュ大統領はイギリスとの関係がアメリカにとって最も重要な二国間関係だと述べました。報道はこれについて「ブッシュ大統領が2001年に就任して以来、米英関係の重要性を初めて強調したもので、米英両国の特別な関係を再び示したことになる」と考えています。ブラウン首相は「米英関係の基礎は両国が共通の問題に直面しているだけでなく、両国が共通の歴史と価値観を持つことにある」と述べました。

 また、両国関係の今後の発展についてブッシュ大統領は「米英関係は両国国民にとって有益な戦略的関係である」としました。一方、ブラウン首相はアメリカを訪れる前に声明を発表し「今後数年間、イギリスはアメリカと距離を置くことなく、両国関係を更に強化させていく。これはイギリスの国家利益に合致するためだ」と強調しました。

 そして、イラク戦争やテロとの戦いにおいても双方の立場は似通っています。会談後の記者会見でブッシュ大統領は「私とブラウン首相はテロ取り締まりやイラク戦争などについて共通の認識を持っている」とした上で、「イラク戦争の失敗はアメリカとイギリスにとっては災いだった。イラク戦争の失敗は全中東地域のテロリストを刺激し、アルカイダの中東地域での影響力を大きくさせてしまった」と述べました。

 これに対しブラウン首相は「米英両国はイラク政権を支持する義務と責任があり、これはまた国際社会の願望でもある。国際テロリズムは米英両国の共通の敵で、両国は団結して、軍事、外交、情報などの手段を用いてテロリズムと戦わなければならない」と述べました。

 次にイラクから軍撤退の問題についてブラウン首相はイギリス軍の撤退計画について言及せず、ブッシュ大統領と似通った立場を示しました。すなわち、イギリスはイラク情勢と軍部の意見を加味した上で撤退するかどうかを判断するというものです。

 今、5500人のイラク駐留イギリス軍がイラク南部都市・バスラに駐留し、地元の治安活動に取り組んでいます。以前、マスコミはブラウン首相の就任後、イギリス軍がイラクから撤退する可能性があると報じました。これにより、ブッシュ大統領は大きな圧力をうけたことから、ブッシュ大統領にとってイギリスの支持が極めて重要なことだと言えます。今、ブラウン首相が撤退問題について言及しないことはブッシュ大統領の圧力を軽減させるためでもあります。

 ブレア前首相がブッシュ大統領寄りの政策をとり人気を落としたことがあって、ブラウン首相は一定の距離を取るのではないかと見られていました。しかし、会見でブラウン首相は、両国が引き続き緊密な協力関係を保っていくことを繰り返し強調しました。

 マスコミはアメリカとの関係において、ブラウン首相とブレア前首相はコインの両面のように、表が違うものの、実際は同じだと評しています。

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