WTO・世界貿易機関のラミー事務局長は13日、「中国のアメリカとEU(欧州連合)との貿易黒字を全面的に分析し、客観的に評価すべきだ」と強調しました。
ラミー事務局長は中国訪問に先立って記者団に、「関連の数字から見て、中国のアメリカとEUとの貿易黒字は確かに大きい。しかし、深く分析すると、中国の輸出の大部分は実際は、アジアのその他の地域へのものであり、多くの多国籍企業はその製品を最後には中国で完成させていることが分かった。従って、中国のアメリカとEUとの貿易黒字だけを見るわけにはいかず、中国とアジアのその他地域との貿易赤字をも視野に入れるべきだ」と述べました。
ラミー事務局長はまた、「WTOの事務局長として、私が憂慮しているのは貿易保護主義の新たな台頭である。貿易保護主義は世界の貿易と経済の成長にひどい損害をもたらすからだ。関係方面は対話を通じて貿易黒字がもたらした問題を解決すべきだ」と指摘しました。(翻訳:玉華)
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