ドイツのハイリゲンダムで開かれているG8・主要国首脳会議に出席したロシアのプーチン大統領は7日、「アメリカが計画しているチェコとポーランドでのミサイル防衛システムの配備をアゼルバイジャンに移すなら、ロシアはこれに反対せず、欧州をロシアのミサイル攻撃目標にすることはない」と述べました。
この日、プーチン大統領はブッシュ大統領と会談した後の記者会見で、「アメリカはミサイル防衛システムをアゼルバイジャンに移せば、ロシア側の憂慮を少なくすることができる。アゼルバイジャンに配備されるミサイル防衛システムは欧州全体をカバーすることができ、イランからのミサイルの脅威に対処することも出来る」と述べました。
アゼルバイジャンはイランと400キロ長い国境線を共にしていますが、これはプーチン大統領が、アメリカのミサイル防衛システムをアゼルバイジャン北部のロシアが使用しているガバラレーダーステーション周辺に配備することを提案したもので、プーチン大統領はこれについて「すでにアゼルバイジャン大統領にロシアの考え方を説明した」と述べています。
これを受けてブッシュ大統領は「アメリカとロシア双方は7月にこの問題について踏み込んだ協議を行なう」としています。(翻訳:董燕華)
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