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主要国首脳会議、気候変動問題について討議
   2007-06-07 15:14:32    cri
 G8・主要国首脳会議が6日夜、ドイツ東部の都市・ハイリゲンダムで開幕しました。7日から2日間にわたって、8カ国の首脳は、気候問題やエネルギー安全、アフリカ支援、貧困扶助、貿易と投資自由化、知的所有権保護、それに国際安全確保などをめぐって討議することになっています。

 まず、気候変動の問題です。主催国として、ドイツは、温室効果ガスの排出量削減をめぐり、数値目標の明記を求めています。2050年までに世界全体の温室効果ガス排出量を1990年より半減させるというドイツ側の数値目標に対して、アメリカは反論しています。首脳会議を前に、アメリカのブッシュ大統領は、2008年末までに主な温室効果ガス排出国で長期戦略を実施することを主張しています。一方、ブッシュ大統領は「ポスト京都議定書」に向け、主要排出国の参加による実効性のある枠組み作りも今回の目的の一つだと明らかにしました。

 議題2つ目はアフリカ支援問題です。2005年のグレーンイーグルス・サミットでは、2010年まで毎年500億ドルの発展支援資金を増やしていくことに合意しましたが、今のところ、その10分の1しか実行に移されていないのが現状です。このため、アフリカ支援の実行を求める声が上がっています。今回の会議では、アフリカ支援問題が、主な議題に盛り込まれていますが、西側諸国による援助は、アフリカ諸国に対する内政干渉とみなされていることから、この問題は難航すると見られています。

 第3の議題は、エネルギー問題です。去年のサンクトペテルブルク・サミットに続いて、エネルギー問題はまた主な議題となっています。去年のロシアとウクライナによる天然ガス紛争や、今年初めのロシアとベラルーシのエネルギー紛争により、EUはそのエネルギー戦略を見直すようになりました。このため、統一されたエネルギー政策や安定的な地域間のエネルギー供給が今回の会議で焦点となります。エネルギーの持続可能な利用を実現するため、EUは、効果的な利用を図り、再生可能エネルギーの利用率を高めることに乗り出しています。専門家によると、今回の会議では、エネルギー問題をめぐって熱い論議が展開される見通しです。

 一方、世界経済成長問題も議題の一つとなっています。世界貿易のアンバランス解決に向けて、ドイツは、貿易赤字の削減、金融と資本市場の透明度のアップ、工業国家や潜在核保有国の投資自由度の向上、海賊版取り締まりなどの問題を取り上げています。メルケル首相は「今回の会議はドーハラウンドの再開に貢献するだろう」と述べました。

 このほか、アメリカが東ヨーロッパにミサイル防衛システムを配備することについての米露間の意見の食い違いや、農業補助金と原子力利用におけるフランス側の強硬な立場が、会議をさらに難航させる見通しです。意見の食い違いなどで合意に達する可能性が薄いのではと一部のドイツメディアが懸念を示しています。(翻訳:コオリ・ミン)

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