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中国は、気候変化に積極に対応
   2007-02-24 17:13:20    cri

 中国気象局の秦大河局長は、このほど、北京で、「この100年の間、全世界は、地球温暖化という際立った気候の変化に直面している。現在、中国は、さまざまな措置を講じ、気候変化によってもたらされる影響の緩和に努めており、また、気候変化による影響をめぐる研究と対策の面で国際協力を強化していきたい」と述べました。

 中国国務院報道弁公室の記者会見で、秦大河局長は「最近、北京の一日の平均気温が史上最高を記録したり、中国南東部の沿岸地域が、ここ50年来、なかったほどの強い台風に襲われたりと、まれに見る現象が現れている。これは、地球温暖化にかかわっている」と指摘しました。

 周知のように、地球温暖化は、人間の活動による温室効果が主な原因です。中国政府は、その影響を抑えるため、温室効果ガスを減少させる一連の措置を取ってきました。

 これについて、秦大河局長は、こう語りました。

 「ここ数年、中国は、再生可能なエネルギーの開発やエネルギー使用の改善に力を入れている。例えば、水力・原子力の利用や開発を推進し、農村や辺境地域などでバイオマスエネルギー、太陽エネルギー、地熱、そして風力を開発することによって、汚染のないエネルギーの割合が年々増えている。また、中国は、天然林保護や森林回復、草原回復、自然保護区の建設などの対策を取っており、緑化率も増加している」

 しかし、地球温暖化への取り組みにおいて、中国は依然として、深刻な課題に直面しています。ある研究によりますと、これから50年から80年の間、中国全土の平均気温は2度から3度上がる見込みです。これにより、農業が不安定になり、水資源の需給問題が深刻化し、沿海地域はさらに多くの災害にさらされる恐れがあるということです。

 このため、中国政府は現在、気候の変化に対応する総合的な対策を、国の持続可能な発展戦略の中に組み入れ、対策を検討する専門機関を立ち上げました。

 同時に、中国は、気候変化の研究や対策において、国際協力を積極的に進めています。中国と国連開発計画署は、「双方は、温室効果ガスを減少させるため、クリーンエネルギーの開発プロジェクトに170万ドルを投入する予定だ」と明らかにしました。これに先立って、中国は、日本、オランダ、それにイギリスなど多くの先進国と同じような協力を行っています。

 秦大河局長は、さらに、これから取る措置についてこう語りました。

 「中国は、これから、気候変化に対する研究、特に気象の観測をより強化していく。現在、中国では、気象観測所の設置は、東部に多く、西部に少ないという不均衡な状態だ。中国政府は、気象観測にさらに投資し、現状を改善しなければならない」

 今後、中国は、研究を重ね、今後の気候変化を予測し、関連の対策を打ち出す予定です。(翻訳:李軼豪)

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