アメリカのゲーツ国防長官は、2日シンガポールで開催された第二回アジア安全保障会議で発言し、「アメリカと中国は、例えば反テロ、核拡散の防止とエネルギーの安全供給などの問題で共同の利益を持つことから、米中関係の前途を楽観視できる理由はある」との見解を示しました。
ゲーツ国防長官は、「米中両国は軍当局としてはすべてのレベルの交流を強めてきた。両国には幅広い経済協力と貿易関係があることははっきりしており、しばらく前ワシントンで閉幕した米中戦略対話は、二国間の経済関係を改善する一つのテンポである」と述べました。
また、アジアの安全政策についてゲーツ国防長官は、「アジアとの接触は長年来、アメリカの世界安全戦略での最も重要な一環となっている。事実上、アメリカはいまアジアを無視してはおらず、将来も無視しないだろう。北東アジアでは6ヵ国協議のプロセスが、去年朝鮮が核実験を実施したあとに安定的な役割を果たしている」と強調しました。
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