中国は2010年には、国家による指導と調整により省、地区、県の3段階の行政区で「人工影響天気」(人工的影響を与えて気象をある程度操作すること)指揮システムを構築し、その科学技術のレベルを大きく高めることを目指す。国家レベルの気象操作専用航空機システムの導入や野外の総合試験拠点がまず建設される。これらは極端な天候による災害に対応し、水資源不足を解決することを目的とするもの。全国政治協商会議常務委員会が20日、「黄河沿岸経済社会協調発展状況」の視察活動中に明らかにしたもので、新華通信社のウェブサイト「新華網」が伝えた。
「人工影響天気」とは、気象災害を回避・減少させるため、気候資源を合理的に利用し、適切な条件下で人工的に気象に関与することで、局地的な大気中の雲の物理的なプロセスに影響を与え、降雨や降雪の増加、雹の防止、霧や雲の解消などを行う活動を指す。
中国は気象災害の最も多い国の一つで、気象災害による損失は各種自然災害による損失の70%以上を占める。気候変動の影響が日一日と明らかになるに伴い、極端な天気や気象による災害はますます増え、干ばつ、雹害などの災害は農業の発展と中国の食糧生産の安全と安定に深刻な影響を与えている。(編集YS)
「人民網日本語版」
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