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期待されている第6回六カ国協議
   2007-03-19 14:29:52    cri

 朝鮮半島の核問題を巡る六カ国協議は19日、再び北京で再開しました。2月13日北京で行われた第5回協議の第三段階会議で、六カ国は「初期段階措置」という文書を採択しました。この1ヶ月後あまりの間に、各方面はこの文書を確実に実施するため、積極的に行動しました。また、各問題を扱う作業部会がそれぞれスタートしました。こうしたことは今回の六カ国協議に対して、どのような影響を与えるのでしょうか?六カ国協議開催に先立ち、中国国際放送局の記者が中国社会科学院国際問題の専門家・金熙徳氏を取材しました。

 六カ国協議の第5回協議第3段階会議が閉幕してから1ヶ月間あまり、各方面はいずれも積極的に行動しました。今月の初め、アメリカと朝鮮、そして、日本と朝鮮はそれぞれ作業部会を行ったほか、経済とエネルギー及び北東アジアの平和と安全に関する作業部会の初会議が15日と16日それぞれ、北京で開かれました。このほか、朝鮮半島非核化問題の作業部会も17日、北京で行われました。

 これについて、中国社会科学院の国際問題専門家・金熙徳氏は「2月13日六カ国協議で合意した『初期段階措置』の精神は今、行動に移されている。例えば、アメリカと朝鮮の国交正常化交渉が始まり、五つの作業部会は規定した30日間内でスタートしている。そのため、現段階から見れば、各方面が合意文書の実施に努力していることが分るだろう」と話しています。

 金熙徳氏はまた、「全体的に見れば、各方面は積極的に行動している。朝鮮は合意文書に基づいて、IAEA・国際原子力機関との協力を回復し、また、その査察を受けることに同意した。一方、IAEA のエルバラダイ事務局長が朝鮮を訪問したが、これはIAEA の事務局長が90年代初頭以来行った2回目の朝鮮訪問であった」と説明しました。

 17日に開かれた朝鮮半島非核化作業部会の初会合で、朝鮮は、寧辺(ニョンビョン)の核施設稼動停止ということで原則合意したとの考えを示すと同時に、条件が備えば、核施設について、核計画の申告や無能力化する措置を取る意向を表明しました。

 これについて、金熙徳氏は「これは朝鮮側の非常に積極的な反応である。周知のように、六カ国協議は曲折がありながらも、前進している。今、朝鮮は核施設について、稼動停止だけでなく、さらに無能力化することを提示した。これは、関係各国が望んでいることである。いわゆる無能力化とは、私の理解では、核施設を再稼動できなくする状態だと思う」と話しました。

 また、金熙徳氏は、「作業部会が順調に進められていることは、今回の六カ国協議が実りある協議になることを促している」と考えています。

 「五つの作業部会があってこそ、六カ国協議は一層充実した会議となる。これまでに、六カ国協議の開催は、国際社会から大きく期待されるようになった。しかし、六カ国協議は数日間だけ開かれている。限られた期間内で、たくさんの問題を解決するのはとても無理なことである。このため、五つの作業部会が設置されたものだ。作業部会は各自が扱う問題を集中討議した後、その結果を六カ国協議に提出する。これで、今後、六カ国協議は意見などをまとめる会議となり、最も権威のある正式な会議に変わる」と語りました。

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