注目されている中国の『物権法』草案が8日、中国の最高権力機関である全国人民代表大会の審議に付されました。この草案について、全人代常務委員会の王兆国副委員長は大会で説明を行いました。この草案によりますと、中国は、公有物権と私有物権を平等に保護することになるということです。
『物権法』は中国の法律システムを支えるほど重要な法律です。『物権法』草案によりますと、中国は、個人の合法的な収入、家屋、生活用品などだけでなく、個人の貯金、投資および収益も保護することになります。このほか、この草案は、農民の土地収用問題や、住民の住宅問題などにもかかわり、国有資産への保護に力を入れると同時に、農民の根本的利益の確保にも努めているということです。
これまでの5年間、中国全人代常務委員会は『物権法』草案について7回にわたって審議を行ってきましたが、中国立法史上、審議回数が最も多いということです。(翻訳:ミン亦氷)
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