中国の温家宝首相は5日開幕した全人代・全国人民代表大会での政府活動報告の中で、今年の経済成長目標について、「構造の最適化や効率の向上、エネルギー消費の低減、環境保護を図った上で、ＧＤＰの成長率を８％前後とする」と述べました。

　中国政府が経済成長目標に前提条件を設定したのは今回が初めてです。この中で、温家宝首相は「経済を発展させることと比べて、さらに重要なのは、科学的発展観を真剣に定着させ、活動の重点を構造の最適化や、効率の向上、省エネルギー、それに汚染物質排出の削減に置くことだ。ひたすらに経済成長率を追求したり盲目的に競い合ったりすることは避け、経済の良質かつ急速な発展を実現するよう導かなければならない」と強調しました。