パレスチナ自治政府のアッバス議長が6日、イスラム原理主義組織・ハマスの治安部隊がオフィシャルの治安部隊に再編されないかぎり、非合法的だという声明を発表しました。
アッバス議長の報道官は、「内政相が率いる治安部隊はパレスチナの法律に基づかず、パレスチナの人々を守ったりすることはできないことから、アッバス議長は自ら治安部隊を編成すると決めた」と語りました。
ハマスの治安部隊の報道官はこれに対して、「ハマスはアッバス議長のこの決定を拒絶する」とした上で、「この治安部隊は、内閣とパレスチナ自治政府に属するもので、アッバス氏にはこれを解散させる権力がない」と強調しました。
当日、パレスチナ自治政府の内政省は、「この治安部隊の規模を1万2000人までに拡大させ、この部隊に参加したいすべてのパレスチナ人が応募できる」との声明を発表しました。
ところで、ハマスが主導するパレスチナ自治政府は去年5月に、アッバス議長の反対を無視し、ガザ地区で内政相が率いるハマスの3000人の武装勢力からなる特別治安部隊を編成しました。その後、この治安部隊はパレスチナのほかの組織との間、武力紛争を相次いで起こし、多数の死傷者を出しました。(訳:姜平)
|