第9回中国とEUの指導者会合は9日、フィンランドの首都ヘルシンキで開かれました。この会合では、中国の温家宝首相とEU・欧州連合の輪番議長国であるフィンランドのバンハネン首相、欧州委員会のバローゾ委員長が会談し、『中国とEUの新しいパートナー協力協定』の交渉をスタートさせ、双方の各分野における対話と協力を全面的に強化することで合意に達しました。
双方はまた、政治と戦略の面での対話を一層強化することで一致しました。その中には経済貿易、持続可能な発展、環境保護、社会福祉などの分野での実務的な協力を強化し、人的往来と青少年の交流を促進し、国際問題の中で協議と協力を強化し、WTO・世界貿易機関ドーハラウンド交渉の早期再開を推進するなどが含まれています。
温家宝首相は会議後の記者会見で、中国とEUの関係の中に存在している意見の食い違いについて、「対中武器輸出禁止令を解除し、中国の完全な市場経済の地位を承認することは、双方にプラスとなる。EU側は、双方の関係発展に置ける障害をなくすため、正しい判断を下すべきだ。中国は、すべての国と人権についての対話を強化したいが、経済貿易問題を人権問題と結びを付けることに賛成しない」と強調しました。
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