中国全国人民代表大会とアメリカ上院との定期交流システムの第三回正式会合が9日、中国広西チワン族自治区の桂林で開催されました。双方は、中米関係、台湾問題および当面の国際と地域情勢などの議題について深く意見を交換し、多くの共通認識に達しました。
中国の胡錦涛国家主席とアメリカのブッシュ大統領は、先の会談で21世紀の中米関係について、建設的な協力関係を全面的に推進していくことで共通認識に達しましたが、今回の会合で、双方は、「この共通認識は、中米関係の健全かつ安定した発展に方向性を示したもので、着実に実施されるべきだ」との考えで一致しました。また、中国側は「台湾問題は中米関係の中で最も重要かつ敏感なもので、中国の主権と領土保全に関わっていることから、アメリカの国会議員が台湾問題で建設的、かつ積極的な役割を果たすことを希望する」と強調しました。これに対して、アメリカ側は、一つの中国の政策を堅持し、台湾独立に反対することを改めて表明すると共に、中国政府が台湾の平和と安定を維持し、両岸関係を改善するため、積極的な措置を講じたことに対して歓迎の意を表しました。
この他、双方は、人民元の為替レートや、環境と資源保護、防衛と安全問題、鳥インフルエンザの予防などについても意見を交換しました。
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