中国では「8」が縁起のよい数字とされます。中国語で「8」と「発」(=発財:金持ちになる、の意)の発音が似ているためです。日付に「8」が2つ並ぶ「吉日」となった8日、北京市海淀区の婚姻登記所では、700組のカップルが結婚の届出を行いました。
同登記所は8日、通常より時間を繰り上げて午前7時から受付を開始。開門時、門の前にはすでに長蛇の列ができていました。先頭で待っていた高齢の女性は、息子のために午前3時から並んでいたという。
「結婚証」を交付されたばかりのある男性は、「きょうは太陽暦では『8月8日』で縁起のよい『8』が並んでいる上、旧暦でも『7月15日』にあたる」と、届出にこの日を選んだ理由を語りました。旧暦では、毎月15日が満月の日にあたります。中国では満月が家族円満の象徴になっているため、旧暦15日が結婚の届出にふさわしい日と考えられているようです。また、別のカップルは旧暦の「7月15日」について、「715」の発音が「妻要吾」(妻が私を必要としている、の意)に通じる、と縁起を担ぎます。
海淀婚姻登記所の陳茹主任によると、最も結婚にふさわしいとされる吉日の6月6日にも、多数の人が結婚証の交付を受けました。こういった吉日には、最後のカップルの手続きを終えて職員が帰宅できるのが、深夜11時ごろになるという。
西城区や豊台区の婚姻登記所も、8日は通常より早くから受付を開始しました。両登記所では、午前だけで170組のカップルが結婚の届出を行いました。「人民網日本語版」より
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