中国の曾培炎副首相は4日、中国は今後、唯一の内海である渤海の環境保護とその汚染処理を強化し、人間と海との調和のとれた共存を実現させていくと述べました。
4日、曾培炎副首相は船で渤海を視察し、海洋パトロールに参加した上、海上で渤海環境保護会議を主催しました。
この会議で、曾培炎副首相は、「ここ数年、環渤海地帯の経済発展に伴い、海に流入する汚染物が急増したため、汚染面積は絶えず拡大している」と指摘しました。会議によりますと、渤海の環境を守るため、今後、環渤海地帯の汚染物排出量を厳しく制限するほか、汚染の大きいプロジェクトが取りやめになるケースも出できそうです。また、2010年までに、環渤海地帯の都市部の汚水処理率を85%以上にするとともに、大きな海上汚染事故に即時に対応できるシステムを確立することになります。
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